霧とリボン オリジナル・オーガニック紅茶“Page of tea”シリーズ

　1893年に発表されたシャーロック・ホームズ・シリーズの短編《The Final Problem（最後の事件）》を題材に、ロンドンに暗躍するモリアーティ教授をイメージした一品。

　ダージリン・セカンドフラッシュをベースに薔薇をブレンド、ホームズもため息をつく程の優美な知性が華やかに香りたちます。「永遠の青年」を意味する和名（万年郎）持つローズマリーのすっきりとした風味は、モリアーティ教授の先鋭なる才気。スペアミントがその才気を冴え冴えと引き立たせます。

　清めのハーブとして旧約聖書にも登場するヒソップは、大都会をあやつる黒幕を追いつめ、ロンドンの空気を浄化するホームズの分身。ラベンダーの清涼が、ホームズに伴走するワトソンのように重なり、モリアーティ教授に迫ります。

　ロンドンに潜む犯罪界のナポレオン、永遠の不良少年の一幕をどうぞお楽しみ下さい。

 　霧とリボン版イングリッシュ・ブレックファスト・ティ。ホームズが住むベイカー街221番地Bの家主、ハドソン夫人が用意する朝食の紅茶をイメージした一品です。

　ウバをメインに、長い歴史を誇るマカイバリ茶園のダージリン・セカンドフラッシュとコクのあるアッサムをブレンド。ストレートではしっかりとした味わいに、ミルクティにするとやわらかな甘さが引き立ちます。
　1893年に発表された《The Naval Treaty（海軍条約）》の中でホームズも賛美するハドソン夫人式朝食。その馥郁たるテーブルを想像しながら、ホームズ＆ワトソン気分でお召し上がり下さい。

　倫敦ペルメル街にある風変わりな紳士クラブ「ディオゲネス・クラブ」にて、兄マイクロフト・ホームズのテーブルに用意される紅茶をイメージ。
　1893年に発表された《The Greek Interpreter（ギリシア語通訳）》の中で、自分以上の観察力を持つとホームズが語るマイクロフト。そんな彼のテーブルには、スモーキーな香りが個性的、エキゾチックなキーマンの洗練が似合うはず。

　ディオゲネス・クラブの安楽椅子を想像しつつ、香り高い味わいをお楽しみ下さい。ミルクを入れるとマイルドなテイストになります。

　1889年に英国で出版されたジェローム・K・ジェロームのユーモア小説『ボートの三人男』をテーマにした紅茶。

　第一章、主人公である気鬱な三人の紳士がテムズ川下りを思いついたことで気鬱から解放され、ちょっとわくわくしている場面に用意される紅茶をイメージしました。
　ウバをメインに、長い歴史を誇るマカイバリ茶園のダージリン・セカンドフラッシュをブレンド。やさしい香りのカモミールと、物語の舞台である初夏の英国に咲き乱れるエルダーフラワーを添え、紳士たちに安らぎをもたらす味わいに仕上げました。

　犬のモンモランシーは三人のアイデアに反対しましたが、「Three to One（3対1）」の多数決で一行はいざボートで川へ！　

　語り部である「私（J）」はテムズ川下りの途上で美しい風景に触れるたび陶然となり、時に「good and noble（善良で崇高なる）」気分に満たされひとり悦に入ります。そして大真面目に改心してみたり、唐突に詩のような一節を語り始めたり……
　そんなウィットたっぷりの珍妙な場面に捧ぐ「善良で崇高なる」アール・グレイ・ティ。

　ダージリン・セカンドフラッシュにオレンジピールとレモングラスをブレンド、イタリア産天然ベルガモットオイルがやわらかに香り立ちます。アクセントにはマリーゴールドを加えて。

　フルーティな味わいと「善良で崇高なる」気分をお楽しみ下さい。